ツンデレ彼氏サマ
『あっ!せんぱーい!!』
『………』
『ちょっ…無視しないでくださいよっ』
『…無視したくもなるよ。こんな全校生徒の前で大声で呼ばれりゃ』
所構わず宙くんを見つけては呼んでいた私。
最初は本当に無視されてたけどいつしかちょっとずつ返事をしてくれるようになった。
初めて話しかけて、見ず知らずの私に告白されても丁寧ではなかったけれど優しく断ってくれたよね。
『宙せんぱい?』
『…………なに』
『好きですっ』
『……何回言われても答えは同じだよ』
『いつかは変わるかもしれませんよ』
本当は悔しかった。泣きたかった。
こんなに好きなのに、どうして見てくれないのって。
でも宙くんは簡単にOKを出す人じゃないって分かってたから、めげずに頑張ったの。
片思いは辛かったけど、一緒にいれた短い時間は楽しくて幸せだった。
片思いでもいいかなって、思ってた。