ツンデレ彼氏サマ


実は手を繋いだのが、これが初めてだったり…。こんな形で繋ぐとは思ってなかったよ。


なんとなく意識しすぎで手を離そうとした。


でも宙くんに繋がれた手は何気強くて離せなかった。


よ、余計に手汗がっ…。



「紗耶香」

「はっははい!!」


ああ!!噛んじゃった!!


「…ふっ」

「え?」

「…あ、ごめん。笑うつもりは」

「ううん!!いいよっ全然笑っていいよっ!」


そう言ったらまた宙くんはクスクス笑って「何言ってんだ」って目を細めた。


うわっ…。やばい。

その微笑み方、めっちゃカッコイイ!!



「俺さ」


ポーッとしていると宙くんはぽつぽつと話し出した。


遠くの町を見るように、空を見るように。


宙くんは今、何を思って話しているんだろう。
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