ツンデレ彼氏サマ
「…紗耶香……」
宙くんを見上げるといつも通りの表情だった。でもどこか違って見えたの。
「…あ、の……さっきはごめんなさい」
「屋上行こう」
「うん…………って…へ!?」
クスクス笑う直太先輩を余所に、宙くんはスタスタと校舎に向かった。
い、意味がわからない。
私の言ったの聞いてた?謝ったのにスルーするってどうゆうことさ!
直太先輩に一応助けを求めるものの、笑顔で交わされてしまった。
おまけに口パクで「頑張って」って。何を頑張るの!!
宛てにならない直太先輩を置いていつの間にか宙くんと私は屋上に着いていた。
手を繋がれたまま何も話さず向き合ったままだった。