ツンデレ彼氏サマ
ぽろぽろと流れてきた涙は宙くんによって拭われた。
「紗耶香は一目惚れだって言ったけど、俺だってそうだったんだ」
紗耶香が気づく前に俺は見つけたんだよ。って宙くんは恥ずかしそうに頭を掻いていった。
私まで…恥ずかしくなる。
「告白、嬉しかったのに何度も断ってごめん」
「…っ…ううん」
「ちゃんと返事してやれなくて、ごめん」
「……ううんっ」
「俺、馬鹿だから嫌な思いばかりしただろ」
「そんなことっ…ないよ…」
宙くんが謝る度に嬉しくなる。不謹慎かもしれないけど嬉しいの。
だって、こんなにも宙くんに私は愛されてた。
気づかないところで私をみていてくれた。
そう思っても良いんでしょ?
「好き、好きだよ…宙くん」
眩しいくらいに輝く夕焼け。
そして、宙くんの笑顔。
ずっと近くで感じたかったよ。