ツンデレ彼氏サマ


「俺も、紗耶香が好き」


近づく吐息に、重なる影に、私は瞳を閉じた。



初めての感触にドキドキして、でもぎこちないキスが幸せだった。




その日、初めて宙くんと手を繋いで帰った。


お互い何も話さないでも気まずさがなかったのは、なんでだろう。


でも幸せだった。

こんな日を夢見てた。


帰り道、ニヤニヤしてにやけが止まらなくて宙くんに変な目を向けられたけど、どうってことなかった。





―――…今日、宙くんときちんと話し合って、沢山の"初めて"を知った。


困った顔も、笑った顔も、照れてる顔も、今日初めてみた。


本当に嬉しかったんだ。




「…じゃあ、また明日ね」

「おぅ」

「送ってくれてありがと」

「いいよ、じゃあな」



ーーーーーっ!!


恋人みたーい!!!!!!


いや、恋人だけどもっ。
前より進展ありすぎ!
< 25 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop