ひとり<ふたり
モヤモヤしまくって帰った家では紅の部屋のベッドに押し倒し中。



有り得んでしょ。



「やっぱり俺のにしたい!!誰にも取られたくないから…」

「ちょっと待ってよっ!!」

「いいだろ…好きなら…」

「好きだけどよくない!!勢いでリンとしたくないよ…」



ですよね…。



紅との初めてはもっと思い出に残るようなものにしたいのに…。



今したら絶対後悔する…。



「ごめん…」

「謝る意味もわかんない…。リンとするのがイヤだって言ってるわけじゃないもん…」



紅も同じ気持ちでいるんだろうとは思う。



だからこそ申し訳ない…。



「なんで大事にしようとしてんのに感情が突っ走んの?」

「それが恋ってもんなんじゃない?よくわかんないけど…」

「すごい大事にしたい…」

「気持ちだけもらっとくね?」



紅の方が絶対大人だ。



俺ってとことんダメなヤツ…。



俺、紅に後悔させたりしてねぇかな…。



恋愛のことになると弱気になってしまう…。



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