ひとり<ふたり
リンゴ飴
【紅】



バイトには慣れた。



つまずいたりもして客にコーヒーぶっかけたりすることも多々あるけど。



だけど愛嬌でカバーだよね。



何を勘違いしてるんだかケツ触って来るヤツには顔面ケーキだけど。



お陰で郁さんから怒られまくり…。



クビになりかけてます。



次揉めたら最後だって…。



「超カッコイイ~!!」

「リンく~ん!!スペシャルプリン2つね~!!」



リンはここでもモテる。



ちなみにスペシャルプリンはただキッチンにいる男のコが運ぶだけで全くなんの変哲もないプリンアラモード。



モテんじゃねぇよバカリン…。



ここでカップルだってバレたらクビだからイチャイチャできないしさ…。



もうやめてしまいたい!!



あたしにバイトは合わない!!



人生舐め腐ってます。



あたし、学校出てもまともに働ける気がしない…。



「リンく~ん、携帯教えてよ~」

「ムリムリ。俺の彼女超怖いからさ」

「別れちゃえば?」



早く、辞めてやる。



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