ひとり<ふたり
どうすりゃ諦めてくれる?



あたし達は今からが大事なのに変なことに巻き込まないでほしい。



「ヒメ、悪いんだけどもうやめてくれる?俺は電話も出る気ないし、ヒメとはこの先もなにもないよ?」

「話しだけ聞いて…ください…」



珍しくビシッと言ったのに…。



困った顔をしたリンが次に言った一言…。



「紅、悪いけどヒメと話してくるよ」

「え゙っ!?」

「大丈夫、俺は紅のものだから。ねっ?」



リンを信じていいの?



って、信じるしかないか…。



「お昼は一緒だよ?」

「うん、ありがと。あとでメールするから」



頷くと耳当てを取られた。



そのままリンはヒメと一緒に学校から遠ざかり…。



「なんだアレ」

「マキ君…」

「アイツ元カノ?」

「うん、呪ってやるか」

「マジっぽくて引くんだけど…」



バシッとマキ君の腕を叩いてから逃げた。



< 271 / 516 >

この作品をシェア

pagetop