ひとり<ふたり
俺と紅の全財産を注ぎ込んでも結構厳しい結婚式。



香山家の長男で、俺の方が呼ぶ人数がハンパない…。



そこは少し父さんが協力してくれるらしいけど…。



生きて行くって大変だ…。



土曜日は俺も衣装合わせに行く。



純白の紅タンなんか見たらヤバいって…。



俺色に染めて汚したくなっちゃうね。



「あっ、紅。明日から叶と免許取りに行くから」

「そう。頑張れば?やっぱり披露宴は青!?それとも名前に因んだ紅色!?どっちがいいかなぁ~!?」



ウキウキしすぎでしょ…。



風邪をひいた時に看病してくれた紅はもう立派な奥さんだと思う。



親戚付き合いなんかさせたくないけど仕方ないし…。



俺なんて一度香山家を出てるもんだから風当たり強いしさ…。



これから沢山苦労させるのかな…。



だったら今だけでもいい夢見させてあげよ…。



近々開かれる父さんの会社の創立記念パーティには顔出せって言われたし…。



あの継母に会わせたくない…。



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