双子は魔法使い!?
俺が言いたいことをすぐに理解したらしく、未来は得意気な顔でピースサインをした。

さすが、双子の姉。

その時だった。

「佐藤さん」

嫌な予感を感じたのは、気のせいであって欲しい。

振り返ると、生徒会長がそこに立っていた。

あんた、授業はどうしたんだ?

そう思いながら見ていた時、
「会長さん」

未来が声をかけた。

「副会長さんが、お話があるみたいです」

そう言った未来に副会長はうつむいていた顔をあげると、生徒会長を見た。

「話したいのは君だけです」

生徒会長が言った。

わーお、超紳士。

ツッコミを入れるとこは違うが。

「でも、副会長さんが…」

そう言った未来に、
「いいえ」

生徒会長は首を横に振った。
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