双子は魔法使い!?
生徒会長は未来の手を握ると、
「僕は君の話を聞きたい」

そう言って未来の目を見つめた。

この状況を何とかしてくれ。

そう思っていた時、
「会長」

副会長が声をかけた。

「お話があります」

「君には用はありません」

そう言った生徒会長に副会長は一瞬黙ったが、すぐに姿勢を正した。

「とにかく、聞いてください!」

そう言って副会長は未来と生徒会長の間に割って入った。

「何を考えているんですか!?」

そう言った生徒会長に、
「要!」

副会長が声を荒げた。

「お願い、私の話だけでも聞いて」

そう言った副会長に、生徒会長が視線を向けた。
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