破れぬ誓い



「歳三、俺は納骨までついていく。お前は屯所にいてくれ。」

「あぁ。遥、行くぞ。」

「…はい。」



近藤さんを残しアタシは副長室に連れて行かれた。

初めて見る副長室はなにげ綺麗だった。


「何突っ立ってんだよ。」

「あ、いや、綺麗だなぁと。」

「普通だろ。」


畳に座った土方さん。

妙に意識してどこに座ればいいかわからない。



「オラ、そこ座れ。」


なんて場所を指定されて助かった。

が、それはつかの間土方さんの真正面だった。


部屋の中はほんのり土方さんの香りがする。



妙に緊張する自分が可笑しい。




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