破れぬ誓い



「よし、班を分けるぞ。」


ある大きな建物のしたについたアタシ達。

土方さんが声をひそめて班分けを始めた。


「斉藤、おめーは見張りだ。俺と近藤さん、総司の班は切り込む。」


“総司の班”。

アタシはそこにいた。


要するにアタシは切り込むことになった。


近藤さんの「準備。」の声と共にアタシは背負っていた刀を抜いた。


お母さんの形見のお守り。

ぎゅっと握りしめた。



お父さん、お母さん。

お願いします。

アタシを護って下さい。



「突入ッッ!!!」



近藤さんの声が轟いた。





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