破れぬ誓い



男は悲鳴を上げて腕を抑えた。


ギラリと気味悪く光る男の目。

生にしがみついている目だった。


「調子に乗りやがって!!」


男は急に持っていた刀をアタシに向ける。

手が震えている。


よくよく見れば男の体全体が震えている。



「怖いの?」



なぜだろう。

口がそんなことを呟いた。



「怖ぇだと?ざけんなっ!」


男は立ち上がり刀を振り回す。





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