ウソナキ。

そしてうつむいたままのアタシに続けて言った。

「でもウソナキは・・・ダメだよ?」

そう言って彼はもう片方の手でアタシの頭をぽんと叩くようになでる。


その言葉に顔をあげる。

・・・アタシはもう、笑うしかなくて。


初めて出逢って笑った、
あの眩しい夏の日を思い出した。

あのときのように。


笑って・・・。


< 406 / 463 >

この作品をシェア

pagetop