サクラリッジ
私を荷物を置き、一言ことわってから冷蔵庫を開けた。
中にはやはり、ウインナーが堂々と鎮座していた。
ビュネの言うとおり、キャベツとたまねぎもあった。
ちょっとした調味料以外は、何も入っていなかったが。
「小麦粉はどこ?」
そう聞くとビュネは戸棚を開いて、大きな砂糖つぼのようなものを取り出した。
「はい」
「ありがとう」
ビュネから小麦粉を受け取った私は、次に鍋を物色していた。

あらかた準備を終え、いよいよ調理に取り掛かる。
目標は、ロールキャベツだ。

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