虹の世界
「美羽ちゃん、あのね……」


店の奥から聞こえた声。

店員に、今の状況を説明してるらしい様子がわかる。

同じ名前だな。

それくらいにしか思わなかった。

店の奥へ進んだ。

このリング、美羽に似合いそう。


「何見てんの?女にでも?」


「良いですね〜。濂くん、ちょっとみつくろって下さいよ。これ、似合いそうな子で。」


「良いね〜。あの子とか良くね?」


指差した方を見た。


「……え?」


「何、気に入らね?」


「いや、そうじゃ……なくて……」


カメラが回ってる。しっかりしろ。


「じゃ、これ、買っちゃって良いっすか?」


「良いよ〜。」


周りにはやしたてられながら、その小さなリングを手にした。





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