虹の世界
『ごめん。』


送られてきたメール。

なんて返せば良いのかわからなかった。

彼が謝ることじゃない。

黙ってたから……?

聞かなかったのは私。

気付かなかった私のせい。

謝るのは私の方。

でも、返せなかった。

考えれば考えるほど、どうすれば良いのかわからなかった。

朝の公園。

ベンチに座る彼の背中を見ていた。

どうしても隣に座れない。

心の中が揺れていて、何を言い出すのか自分でもわからなかったから。

日が立てばたつほど、彼を思う気持ちは強くなっていく。

勇気を出して、本屋で買った雑誌。

キラキラした笑顔の彼。

私なんかが側にいちゃいけない。

そう思えば思うほど、彼を想う気持ちに気付かされた。




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