おにぎり丼。
おばちゃんの話は、1時間に及んだ。


「今度はお客で来てね。」

と見送られ、私はホテルペンギンを後にした。

すっかり夜になっていた。

謎の遺書を残して死んだヨッチー。

消えた遺書の生原稿。

何ものかに殺されたポプランのママ。

関係がないようで、あるようで、だんだん頭がこんがらがってきた。

とりあえず、私に出来ることは、どこまでも突っ走ることだけ。

私は、ヒトシとデートをするという当初の目的をすっかり忘れ、自転車を飛ばすのであった。



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