僕らの時間〈2〉
こんなやり取りがあった事も知らずに後から保健医の福田先生から聞かされた。

喧嘩なら負けない高原が、大怪我するほどとか何があってん。

高原は俺に何も言わずに帰ったらしい。

何で何も言わずに帰んねん。
俺ばっかりやん…。

「たかはら…」

逢いたい…。

午後の授業なんてどうでもええ。

俺の脚は高原の家に向かって走っていた。





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