僕らの時間〈2〉
貰った合鍵でドアを開けた。

「高原!」

「おう」

ソファの端っこに座って漫画を読んでいた。

普段と変わらない高原に少し腹が立った。
高原の顔を見ると頬に赤く滲んだ傷があった。

高原に近付き顔を持ち上げ傷を触った。

「やめっ…!
何すんねん!まだ痛いねんからやめろや」

払いのけようとする高原に俺は片手で腕を押さえた。






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