僕らの時間〈2〉
新年の中に
周りは知らない。

私だけが知っている。




「五十嵐君、いいの?」

「何が?」

ワザとらしい。

職員の新年会が始まって2時間は経っている。
福田君は校長やら年配の教師に人気で評判がいい。

始まって早々に捕まっていた。まぁ、それはいいんだけど…。

それを遠くの方から福田君を見ている五十嵐君。
見たことの無い優しそうな顔で見てるのよね。





< 64 / 98 >

この作品をシェア

pagetop