くちづけのその後で
「はやとくん!あしょぼー♪はやくー!」


「おう♪ほら、朱莉さんも!」


海斗に呼ばれた西本君は、あたしの手をグッと掴んだ。


「えっ!?ちょっ……!」


悪戯な笑みを浮かべた彼が、驚くあたしの耳元に顔を近付けて来る。


「いつか朱莉さんの事、全部教えてな……」


「え?」


西本君を見ると、彼は得意気な笑顔を見せた。


「その時は、俺が朱莉さんの全てを受け止めるからな!」


そして、西本君は自信に満ちた顔で断言した。


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