くちづけのその後で
「俺の名前知ってる?」
「……早川さん、ですよね?」
あたしより背の高い早川さんを見上げながら、控えめに言った。
「ちゃうよ!下の名前♪」
「あ、ごめんなさい……」
あたしが謝ると、早川さんは笑顔で口を開いた。
「賢(ケン)って言うねん!“賢い”って書いて、賢!」
彼は笑顔のまま、タバコに火を点けた。
「賢って呼んでや♪」
満面の笑みを見せる早川さんに、どう答えればいいのかわからなかった。
「……早川さん、ですよね?」
あたしより背の高い早川さんを見上げながら、控えめに言った。
「ちゃうよ!下の名前♪」
「あ、ごめんなさい……」
あたしが謝ると、早川さんは笑顔で口を開いた。
「賢(ケン)って言うねん!“賢い”って書いて、賢!」
彼は笑顔のまま、タバコに火を点けた。
「賢って呼んでや♪」
満面の笑みを見せる早川さんに、どう答えればいいのかわからなかった。