くちづけのその後で
「お邪魔します♪」


狭い玄関で靴を脱いでいると、後ろにいた西本君が海斗の靴を脱がせてくれた。


「あっ、ありがとう」


「うん」


あたしはお礼を言って、海斗を抱いたまま部屋に入った。


それから、布団を敷く為に海斗を床に寝かせようとすると、西本君があたしの傍に来た。


「朱莉さん、俺が海斗抱っこしとくわ」


「うん、ありがとう」


西本君の腕に海斗を預けてエアコンのスイッチを入れた後、クローゼットから布団を出して敷いた。


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