くちづけのその後で
「これ、どうぞ♪」


早川さんが、小さなビニール袋を差し出した。


「えっ?」


戸惑うあたしを余所に、彼は海斗に袋を渡した。


「スロットの景品やねんけど、俺は食わへんし。よかったら海斗君に♪」


正直、こんな物を受け取る理由なんて無いけど、わざわざ持って来てくれたのに断るのも気が引けて…


「……ありがとうございます」


戸惑いながらも、受け取る事に決めた。


「ありがとー!」


袋を受け取った海斗は、嬉しそうにお礼を言った。


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