くちづけのその後で
亜由美、ありがと……


立ち去る亜由美の後ろ姿を笑顔で見つめながら、心の中でそっと呟いた。


出会った時から優しくて、どんな時でもあたしの味方でいてくれて、そしていつもあたしの事を励ましてくれる彼女…。


楽しい時は一緒に笑って、悲しい時は一緒に泣いて…。


大人になってもいい意味で変わらない亜由美の事が、あたしは本当に大好き。


あたし……


頑張ってみるから……


心の中でそう呟いた時、あたしの中にあった迷いがゆっくりと消えていった。


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