くちづけのその後で
「俺が朱莉と海斗を守る。だから、これからは三人で一緒に頑張ろう……?」


西本君の言葉が心の奥にまで染み渡って、あたし自身を優しく包み込んでくれる。


ねぇ……


あたし、その言葉を信じたい……


「もし、あたしの過去を知っても……絶対に離れへん……?」


「当たり前やんか♪」


西本君は不安を吹き飛ばすような明るい笑顔で答えると、あたしの背中をポンポンと撫でた。


西本君の事を信じたい……


信じても、大丈夫やんな……?


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