くちづけのその後で
翌日、いつも通りに起きて朝食を済ませた後、海斗と一緒に家を出た。


「ママ!」


「ん?」


「きょうはかいとがいないから、さみしい?」


「ん〜……」


アパートの階段を降りていると海斗に訊かれて、ほんの少しだけ戸惑ったけど…


あたしは、海斗に笑顔を向けながら口を開いた。


「ちょっとだけ寂しいかなぁ……」


「ママ、だいじょうぶ?」


「うん!ありがと♪」


あたしが頷くと、海斗はホッとしたようにニッコリと笑った。


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