くちづけのその後で

「……俺は、朱莉の体が目的で付き合ってるんとちゃうしな」


あたしの気持ちを察したのか、颯斗は笑顔で言った。


「だから、朱莉が俺に抱かれたいって思ってくれるまで、ずっと待つつもりやし」


「でも……」


「俺が決めた事やから。大丈夫、忍耐力はある方やし」


戸惑うあたしに、颯斗はキッパリと言った。


そして、彼は布団の上に寝転び、あたしに笑顔を向けた。


「朱莉、おいで」


あたしは颯斗に言われるがまま、彼の隣で横になった。