くちづけのその後で
颯斗と別れてから1週間が過ぎた、11月上旬。


あたしは、あれから毎日泣いていた。


毎朝、寝不足で重い体を起こして、海斗を保育園に連れて行って…


余計な事を何も考えないようにして、必死に仕事を熟す。


夕方になると保育園にいる海斗と一緒に家に帰って、最低限の家事を済ませてから海斗を寝かせる。


そして…


気が緩んだ途端、あたしの瞳から涙が一気に溢れ出す。


毎日同じ事を繰り返す生活に疲れを感じながらも、ただただ泣く事しか出来なかった。


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