赤ずきんと狼。




その幸せな気持ちをかき消したのはこのとき―。


窓の外は嵐の前触れのように、風が悲鳴を上げている。



数学のテスト返し。


テストはサトル君に教えてもらったから自信があった。



きっとサトル君に良い報告ができるだろう。



そう思っていた矢先「お前、覚えているよな?俺との勝負のこと」狼が低い声で唸った。



えっ…。



…そうだ!!!




数学の授業でプリントが配られたとき、私と荒月はこんな勝負をかけたんだ。





< 135 / 171 >

この作品をシェア

pagetop