恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


暁は自分の気持ちに気が付いているのだろうか。

俺の予想が当たってるなら、暁と同じクラスの川上さんに告白するはずだ。

でも、川上さんて、いったいどんな子かな。


暁は前の恋愛で傷付いてるからな〜。
性悪じゃなきゃいいけど。
・・・今思い出しても本当に腹立つ女だったな。


そんな事を考えながら、学校からの帰り道を歩いていたら

・・・・・お!


前方に未那と翔太発見!!

確か未那って川上さんと、仲良かったよな。
聞いてみよっかな。


「よぉ!」

走って行って翔太の肩を叩く。

「洸一!?」

声をあげたのは未那。
そういえば、未那は中学に入ってから急に話さなくなったな。

「どうしたの?」

びっくり顔で聞く。


「あ〜、ちょっと未那に聞きたい事があってさ」

「へっ?あたし?」

「そそ」

「なに?」

「あのさ、川上さんの事をちょっと聞きたいなって」

「純のこと?」

未那はいぶかしい目付きで俺を見る。

「どんな子?」

「なんなの?突然」

「ま、いいから教えて?」

「どんな子って・・・飾らないし、素直だし、いい子だよ」

「ほほ〜、そっか、未那が言うからには間違いないな」

「なんなの?」

すご〜く怪しいって顔で俺を見る。

「え!いや〜」

どう言えばいいかな。

「洸一くん?・・・純に変なことしたら、許さないわよ?」

「別に変なことなんてしねぇよ」

未那の言葉使いが、丁寧だ。

これって確か・・・。

チラッと未那を見ると。

うおっ。

・・・あの顔は怒ってる顔だ。

久しぶりに未那の怒った顔みたな・・・。

ちゃんと言わねぇとまずいかな・・・。

怒らせると誰よりも怖いからな。

そう思った時、







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