恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
いや〜、あぶなかった。
聡が来てくれて助かった。
「洸、なんなのだ!?」
ゲンコツをされたうえに、走らされて、涙目だ。
「すまん!あの場所から離れたくて聡の事、利用した」
さすがの聡も怒るかな、と思ったが、
「あ、そうなのだ?未那が怒ってるし、洸はゲンコツするから、俺が何かしたのかと思ったのだ!」
「お、おう、そうか。悪かったな」
怒らねぇ。
お前のそういうとこ、尊敬するよ。
俺と暁なら間違いなくケンカになってる。
「未那と話してたって事は暁に関係するのだ?」
「まぁな」
しかも、なにげに勘がいい。
「じゃあ、仕方ないのだ」
友達想いだしな。
「でも、ゲンコツ痛かったから、何か奢るのだ!」
「仕方ねぇな。何がいい?」
「ラーメンがいいのだ!」
「O,K!」
ちゃっかりしてるし。
「やったぁ。ゲンコツも、もらってみるものなのだ」
「ハハッ」
やっぱり、すげぇよ聡。
・・・その話方は理解できないがな。