王子嫌いなお姫サマ☆


キャァ―!!と叫ぶ女子。


ただ何が起こったか分からず、黙って俺らを見ている男子。



そして……俺の腕の中で泣いている雫。



「バカ。これじゃ隠しようねぇ―じゃん。」



本当は嬉しかったんだけど。


俺のことをそんなに思っていてくれて。



「もぉ―いいの。もぉいい。あたし、気づいたから。」



気づいた?何に?



「あたしにとって大事なのは龍なの。だから龍と離れるぐらいなら………キャッ!!」


さらにギュッと抱きしめる


愛しい………


本当に雫のことが愛しくって仕方がない



「こんな可愛いことして、どうするつもり?」



可愛くて、可愛くてたまらない。


つい顔がニヤけるほど。



「か、可愛くないもん……」


少し頬を膨らまし、俺を見上げる



「んじゃ―…もうバレちゃったし、こんなことしてもいいんだ?」


「え?こんなことって……ん゙っ…!!」



言葉を遮るようにキスをした



そんなキスをクラスメイトは騒ぎたてた


でも、やっと俺のだって言えた……。



俺だけのものだって……




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