王子嫌いなお姫サマ☆


それだけ黒田にも大事な人みたいだ



なら……、雫はもっと……


一気に恐怖感が襲ってきた


「とにかく病院行くぞ!」


秀哉の言葉にハッとして、俺たちは病院に向かった




真っ暗な病院の廊下


俺たちの足音が響く


その廊下の先に小さく丸まって座っている影



すぐに誰かわかった



「おい!雫!!」


体を小さくピクッとさせ、俺の方を見た



泣いていると思っていたが、雫は涙一つ見せてなかった


必死にあの時の状況を説明する雫



そして話すにつれ、震えだす雫の肩




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