王子嫌いなお姫サマ☆


―――――――――……


結城さんとの関係を見てから、もう2週間が過ぎようとしていた


相変わらず雫とは話しもしないし、目さえ合わさない


こんな風に俺らはただの他人になってしまうのだろうか……




放課後、いつもと同じように誰よりも早く教室を出ようとした


1人で教室に残る雫を見たく無くて……



ドアに手をかけた瞬間


「龍っ!!」


後ろから懐かしい声が聞こえた


「………雫……」



ギュッと手を握りしめて俺を見る雫



ドキッと胸が跳ねたのがわかった



< 276 / 334 >

この作品をシェア

pagetop