王子嫌いなお姫サマ☆
「ハハッ。冗談だよ。」
「えっ!?」
意味分からない!?
「事情は結城から聞いてるからな。」
「……へ?」
ゆうき?……結城?
「お兄ちゃん?!!」
「そ、結城は俺の高校の時の後輩だからな。」
は?後輩!?
「ってことは知り合い!!?」
「なんでそんなに驚いてんだよ?」
イヤ。誰だって普通驚くでしょ。
それに先生ってもう三十代だと思ってたし…
うちのお兄ちゃんと同じ二十代なんて……
そんな風に見えないなんて、言えないっ!
「佐倉から藤宮への手紙を受け取った時、俺が結城に連絡したんだ。」
「え?ってことは先生があたしの転校止めてくれたってこと?」
「いや、それは違う。」
違う?じゃあ何で?