愛情の距離



「夏奈!ニューヨーク行こう!」





…………はぁ?!



「何を言ってるのか、さっぱりなんだけど。」


教室で、もう使いもしないグローブを、丁寧に磨いているときだった。

勢いよく教室に戻ってきた今日華が、みんなの視線を集めつつあたしの目の前に。



放った言葉がこれだ。




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