【短編】Merry Xmas?
 




その小さすぎる頷きさえ、彼は見逃してなかった。









「…っ」






針と針がひとつになった―…









ケーキよりも甘い口づけが落とされた。


甘い、甘いキス。







「俺も。」







優しいその声が耳の奥に響いた。


少しの余韻を残して…




あたしを、残して。





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