【短編】Merry Xmas?
   





目を開けるとそこに彼は居なかった。


白い吐息は夜空に上る。





「嘘…やだ…」




寒いから?

声が震えた。






辺りを見回すと。

そこにはイルミネーションなんてなかった。




目の前に広がるのは、見慣れた自分の部屋。






「夢…?」






やだ…そんなの…


「そんなのやだよ…っ」






本当に、夢だったの…―?





< 30 / 50 >

この作品をシェア

pagetop