夢うつつ

走りつづけて、
やっと辿り着いた病院。


ためらいもなく
大きな音をたてて
扉を開けた。


「…麗」

ロビーに居た南里が
わたしに気づいて、
駆け寄ってくる。


「瞬ちゃんは…?
ねえ…南里ってば。 瞬ちゃんどこ…」

「…麗、あのね…」

「どこ!?
教えてよ!
知ってるんでしょ!!
…早く!!」

「麗ってば!
あたしの話、
ちゃんと聞いてよ!!」


南里の話も
聞こえないほど
わたしは混乱してて。


さっきまで
瞬ちゃんは大丈夫って
思えてたのに。

ここにきて、
いきなり涙が溢れてくる。


不安も怖さも

涙と一緒に
流れていってほしかった。



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