神様の悪戯

仕事帰りの父と駅で待ち合わせて、約束のお店に向かった。



そこは創作和食のお店のようだけど、明らかにファミレスとは違う雰囲気が漂う。

店内に入ると、0が1つ多いお店だとすぐにわかった。


予約の旨を伝えると、個室に通される。



¨――コンコンッ¨


室内に響くその音に、緊張が走る。

父の返事を待たずに扉が開いた。

けれど、一瞬で肩の力が抜ける。


入ってきたのは男性だった。


歳は父と同じか、それより少し上だろうか?
板前さんの格好のその人は父と親しそうに会話をしながら私に目を向けた。



「こんばんは、この店のオーナーで大場と言います。お父さんとは幼稚園からの付き合いなんだ、…華恋チャン、大きくなったなぁ〜」

懐かしむように目を細めて、大場さんは微笑んだ。



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