神様の悪戯
「…ッい、おいッ!!…お前、何してンの?」
「えっ、あっ、スイマセン。あのッ…」
目の前には開いた扉に寄りかかり、腕を組んでる藍紫兄さん。
寝起きの頭はすぐに働いてはくれない。
何がどうしてこうなったのか、状況把握には少し時間がかかった。
扉が開く音も聞こえなければ、そこに居た事すら私は気付かなかった。
簡単な事だ。
悩んで迷って余計な事を考えてる間に、藍紫兄さんが扉を開けただけ。
そして、気付かない私をずっと観察してたって事。
本当に良い性格してるよ……
そう、突然声をかけられたもんだからとっさに出た言葉がアレでも仕方ないと思う。
なのに、
「…くッ、――あはははッ!!…お前、ヤバッ…あはッ、腹痛ぇし…」
笑いながら、おもむろに右手をこちらに出したかと思ったらぎゅっと、左頬をつねられた。
「お前、1人で変顔してて楽しいかよ?」
なんて言うんだもん。
怒りを通り越して、呆れちゃう。
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