神様の悪戯



一階に降りるとキッチンから美味しそうな匂いが漂う。



「薫サン、さっきはごめんなさい。…もう大丈夫だから!」

つとめて明るく振る舞った。

余計な心配は掛けたくない。


「良かった。でも、無理したらダメよ?辛かったらすぐに言ってね?」

大丈夫だって言ってるのに、薫サンの顔は曇ったままだ。


「分かったから、そんなに心配しないで。それよりお腹すいちゃった。手伝う事ある?」

さっきから良い匂いにお腹の虫がうるさい。

「ううん、こっちは大丈夫よ。すぐに出来るから藍紫、呼んできてくれる?」



ぅぅっ〜

帰ってきてたんだ…


出来れば、今は会いたくない。


けど、そんな事無理だ。



だって、

家族だから。






そう、言い聞かせながら藍紫兄さんの部屋の前でたっぷり5分は経過。


それでも、一向に声をかける勇気はわいてこなかった。






はぁぁぁ…


なんで、こんな事になっちゃったんだろ。


私、何か悪い事したっけ…??


むぅぅ〜〜




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