神様の悪戯




込み上げる笑いを堪えるように意地悪な笑顔でこっちをみてる。



「ねぇ、もっかい笑って?」

思わず口をついて出た言葉は本音だった。

なのに、

「はぁぁぁ〜?調子乗ンなって……ほら、飯いくぞ?」


如何にもバカにしたような顔して、先に階段を降りる。


けど、すぐに振り返って私を促した。







その時の事今でも忘れない。


振り返った藍紫兄さんの笑顔が、限りなく優しくて、美しかったから。




自分から言い出した事だけど、不意打ちをくらったみたいで、



あの時みたいに、なぜか胸が締め付けられて


ひどく苦しかったんだ。




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