青空の虹
下手をすれば、情報を得た外からも集まってくる。

最初は遠巻きな集団も、ぷつりと何かが弾けた途端、それは、本人たちにもわからない恐ろしい熱を持ち始める。

誰が悪いんでもない。

人間とはそういう生き物なんだ。

だから、そうなる前に、どちらかが冷静にならなきゃならない。


「あのさ、ちょっと良い?」


困った顔して、それでもガン見の三人にそっと耳打ち。


「いまさ、塁とデート中なんだよね。悪いけど、お友達にうまく言っといて?ね?」


ウィンクを決め、三人の頭をポンポンポンと軽く撫でた。


「はいっっっ!」


「ありがと。あ、これ、どうぞ。」


効果はあまり期待できないけれど、とにかく、この場を離れたい。

買ったばかりのお茶をプレゼント。


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