ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
『例の投書の事件』
それは、ここ鬼が淵で最近頻発している殺傷事件のことで、それが実は、『鬼』による犯行だと言うものだった。
次の目的地が鬼が淵だと言ったら、麗香が『内緒よ』と教えてくれたのだ。
事件の内容は、深夜、一人で外出中の女性が何者かに鋭い刃物状の凶器で斬りつけられると言うもので、そのほとんどが失血死しているのだという。
かろうじて一命を取り留めた被害者が一人。
その被害者が犯人は『鬼』だったと証言している――。
だが、麗香が調べたところによると、そう言う警察発表はされていないのだ。
ただの噂か、それともそこになにがしかの真実が含まれているのか?
「れも、鬼が犯人って、本当なのはな?」
野菜サンドを口に運びながら、もごもごしゃべり出した茜に、敬悟が『メッ』と釘を指す。
へへへへっ。
茜は、引きつり笑いをしながら、紙パックのミルクティーで口の中のサンドイッチを胃に流し込んだ。