ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
茜は、意を決して声を掛けた。
「あ、あの……。木部さん、ですよ……ね?」
緊張の余り、声がかすれる。
反応が無い――。
「あのっ! 木部さん! 私、茜です!」
聞こえなかったのだろうと、今度は大声を上げる。
それが広い空間の中で、うゎんうゎん反響した。
が、やはり何の反応もない――。
茜は怖々、近付いてみる。
でもやはり目の前に来ても、その男は動かない。
――まさかこの格好のまま、眠っているとか?
不安になって触れてみようと、手を伸ばした瞬間、男が消えた。
「ええっ!?」
びっくりして手を引っ込める。
すると、又、何事も無かったかのように男が現れる。
「な、何これ……!?」