ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
視界が急に開け、そこは、ほのかに淡い青い光で満たされていた。
不思議な、青い光。
光源が何処にあって、何なのか分からない。岩自体が発光しているのかも知れない。
どれくらいの広さだろうか?
端から端まで50メートルくらいかも知れないし、200メートルあるのかも知れない。
ただ、とてつもなく広いと言う事だけは分かった。
ゆっくりと、視線を巡らす。
男が、いた――。
その「広場」の中央あたりにある、ちょうど能の舞台のような場所。そこにその男は、胡座をかいて座っていた。
茜の着ている白い装束とは正反対の、黒い装束。
母や茜と同じ、色素の薄い茶色の明るい髪。
肌の色も男にしては白皙の、あまりに白い肌。
それが、鬼部一族の、「エイリアンの末裔」の身体的特徴なのだろうか。
まるで瞑想をしているかのように、両目を堅く瞑って微動だにしない。
茜の気配に気付いているのかいないのか、ただ、静かに座っている。
